2020/04/22
コロナウィルス世界的大流行に対するメッセージ
すべて |アジア宗教者平和会議事務総長は、新型コロナウィルスの世界的拡大に対するメッセージを発信いたしました。
コロナウィルス世界的大流行に対するメッセージ
2020年4月22日
ACRP事務総長 根本信博
親愛なる姉妹兄弟、友人の皆さま
現在、人類はCOVID-19 pandemicという大きな危機に直面しています。感染の勢いは止まらず、世界中でその数は増え続けています。
ACRP 各国委員会もそれぞれの地域、国で各国政府の方針に従い感染の防止に努めると同時に、宗教共同体としての役割を果たすべく最大限の努力を展開しています。
一人残さず、すべての人々、生きとし生けるものがCOVID-19感染の脅威から身を守ることができるよう、私たち宗教者、信仰者は、共同体として、そして個人として、何をなすべきか、何ができるかを模索しながら毎日生活し、行動しています。
世界各地の状況を見ますと、これまで当たり前であった個人としての生活、社会、国家としての政治経済活動全般が麻痺し、人と出会うことさえ、大きな制限がかかる前代未聞の緊急状況下に置かれています。
一刻も早くパンデミックを終息させるために私たち人類は今こそ一致団結して、行動を起こしていかなければなりません。私たちは、宗教者、信仰者として毎日祈りを捧げ、生活し、行動します。
そして私たち人類にとって、大切なこと、忘れてならないことは、COVID-19 パンデミックから何かを学び取ろうとする真摯な姿勢、生き方であろうと思います。
一人一人が真剣に、これからの生き方、生活、行動をいかに変容していくか、人類としての生き方にどこか傲慢さはなかったか、という自問です。
神や仏が私たち人類に託す生き方とは何なのか。
地球を守り、守られる生き方、自然・他の生命体との共生、人類間の共生、弱肉強食的な生き方からの脱却、そしてよりシンプルな生き方の模索など、自問すべきことが浮き彫りになりつつあります。
宗教者、信仰者が今こそ社会に向けて、世界に向けて発すべきメッセージは何なのか、ともに考え、発信していこうではありませんか!
分断されつつあった人類の絆がまた一つになる日が来るのを祈りつつ。
合掌